認知機能の低下した高齢者に対するタブレット版「いきいきリハビリ」の有効性の検討

要旨:様々な非薬物療法の要素を取り入れた,認知リハビリテーションプログラム「いきいきリハビリ」のタブレット版アプリケーションを開発した.本研究は,タブレット版「いきいきリハビリ」による認知機能の低下した高齢者の認知機能,QOL,ADLへの有効性を明らかにするために,量的・質的評価結果と先行研究を用いて検討することを目的とした.その結果,旧来版で効果の認められた認知機能に関しては改善が認められなかったのに対し,QOL評価の下位領域「落ち着きのなさ」で改善が認められた.タブレット版においても旧来版と同様に,認知機能の低下した高齢者のQOLに対して効果を示したことで,タブレット版の活用可能性が示唆さ...

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Published in作業療法 Vol. 40; no. 3; pp. 311 - 318
Main Authors 水野 純平, 西浦 裕子, 齊藤 千晶, 小長谷 陽子, 井上 剛伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.06.2021
一般社団法人 日本作業療法士協会
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.40.3_311

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Summary:要旨:様々な非薬物療法の要素を取り入れた,認知リハビリテーションプログラム「いきいきリハビリ」のタブレット版アプリケーションを開発した.本研究は,タブレット版「いきいきリハビリ」による認知機能の低下した高齢者の認知機能,QOL,ADLへの有効性を明らかにするために,量的・質的評価結果と先行研究を用いて検討することを目的とした.その結果,旧来版で効果の認められた認知機能に関しては改善が認められなかったのに対し,QOL評価の下位領域「落ち着きのなさ」で改善が認められた.タブレット版においても旧来版と同様に,認知機能の低下した高齢者のQOLに対して効果を示したことで,タブレット版の活用可能性が示唆された.
Bibliography:原著論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.40.3_311