認知症と軽度認知機能障害患者のリハビリテーションにおける目標設定に関するスコーピングレビュー

要旨:認知症患者および軽度認知機能障害患者を対象としたリハビリテーションにおける目標設定に関する既存の知見を,スコーピングレビューを使用して分析した.PubMed,MEDLINE,ProQuest,CINAHL,Web of Science,Scopusから得られた33編の適格論文を精読した結果,意思決定支援ツールや介入パッケージ・理論を適応させる研究や,介護者の関与を促進させる研究が抽出された.しかし,重度認知症患者を対象とした報告は限定的であり,今後は重度認知症患者に対する目標設定のさらなる検証や,認知症特有の意思決定支援ツールの開発の必要性が示唆された....

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Published in作業療法 Vol. 42; no. 4; pp. 435 - 445
Main Authors 小山 貴士, 赤坂 竜一, 大野 勘太, 友利 幸之介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.08.2023
一般社団法人 日本作業療法士協会
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.42.4_435

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Summary:要旨:認知症患者および軽度認知機能障害患者を対象としたリハビリテーションにおける目標設定に関する既存の知見を,スコーピングレビューを使用して分析した.PubMed,MEDLINE,ProQuest,CINAHL,Web of Science,Scopusから得られた33編の適格論文を精読した結果,意思決定支援ツールや介入パッケージ・理論を適応させる研究や,介護者の関与を促進させる研究が抽出された.しかし,重度認知症患者を対象とした報告は限定的であり,今後は重度認知症患者に対する目標設定のさらなる検証や,認知症特有の意思決定支援ツールの開発の必要性が示唆された.
Bibliography:原著論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.42.4_435