脳卒中後亜急性期にカペナースプリント改良型を使用して麻痺手の実生活における使用を促した一例

要旨:脳卒中後手指伸展が出現しない事例に,実生活の麻痺手使用を促す目的で,カペナースプリント改良型を用いたCI療法を行った.方法は,先行研究で報告されたスパイダースプリントを併用し,亜急性期からCI療法を実施した.しかし,事例が日常生活における装具の使用を拒否したため,カペナースプリント改良型を開発し,使用した.介入前後で,Fugl-Meyer Assessment,Wolf Motor Function Test,Motor Activity Logが臨床上意味のある最小変化量を超えて改善した.さらに,福祉用具満足度評価は,スパイダースプリントよりもカペナースプリント改良型が良好であった.カ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in作業療法 Vol. 38; no. 2; pp. 230 - 237
Main Authors 佐藤 篤史, 竹林 崇
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.04.2019
一般社団法人 日本作業療法士協会
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:要旨:脳卒中後手指伸展が出現しない事例に,実生活の麻痺手使用を促す目的で,カペナースプリント改良型を用いたCI療法を行った.方法は,先行研究で報告されたスパイダースプリントを併用し,亜急性期からCI療法を実施した.しかし,事例が日常生活における装具の使用を拒否したため,カペナースプリント改良型を開発し,使用した.介入前後で,Fugl-Meyer Assessment,Wolf Motor Function Test,Motor Activity Logが臨床上意味のある最小変化量を超えて改善した.さらに,福祉用具満足度評価は,スパイダースプリントよりもカペナースプリント改良型が良好であった.カペナースプリント改良型は,CI療法において有用な装具である可能性を認めた.
Bibliography:実践報告
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.38.2_230