COVID-19重症肺炎患者1例に対する急性期リハビリテーションの報告

要旨:本症例はCOVID-19重症肺炎に罹患し,長期の気管内挿管,深い鎮静,長期臥床により重篤なICU-Acquired Weakness(ICU-AW)およびADL低下を認めた.我々はCOVID-19リハビリテーションチームを編成し,感染対策および集中的なリハビリテーションを実施したことで,対象者は病前の生活に復帰することができた.本稿の目的は,COVID-19重症肺炎患者1例に対する急性期の作業療法の経験を報告することである.学際的チームアプローチによる作業療法が,集中治療後症候群の重症化を予防し,対象者の日常生活への復帰に貢献したと考えられた....

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Published in作業療法 Vol. 40; no. 4; pp. 543 - 546
Main Authors 草野 佑介, 上田 将也, 宮坂 淳介, 南角 学, 松田 秀一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.08.2021
一般社団法人 日本作業療法士協会
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Summary:要旨:本症例はCOVID-19重症肺炎に罹患し,長期の気管内挿管,深い鎮静,長期臥床により重篤なICU-Acquired Weakness(ICU-AW)およびADL低下を認めた.我々はCOVID-19リハビリテーションチームを編成し,感染対策および集中的なリハビリテーションを実施したことで,対象者は病前の生活に復帰することができた.本稿の目的は,COVID-19重症肺炎患者1例に対する急性期の作業療法の経験を報告することである.学際的チームアプローチによる作業療法が,集中治療後症候群の重症化を予防し,対象者の日常生活への復帰に貢献したと考えられた.
Bibliography:短報
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.40.4_543