高齢者の生活期リハビリテーションに携わる作業療法士に必要なコンピテンシーの抽出—デルファイ法による内容的妥当性の検討

要旨:高齢者の生活期リハビリテーションに携わる作業療法士(以下,OTR)に必要なコンピテンシー項目を抽出し,その内容的妥当性を検討することを目的に,生活期専門家OTRを対象として4段階のデルファイ調査を行った.結果,第1次調査では【専門職としての態度】,【クライエント(以下,CL)を中心としたチーム作り】,【CL中心の根拠に基づく作業療法実践】,【リスクマネジメント】,【OTR業務の運営】,【地域に根ざした支援】,【地域作業療法発展への寄与】の7カテゴリ64項目の原案が作成され,第2次調査以降は,中央値と四分位数範囲などで項目の内容的妥当性を確認し,最終的にコンピテンシー68項目が同定された....

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Published in作業療法 Vol. 38; no. 3; pp. 253 - 265
Main Authors 横井 安芸, 大嶋 伸雄, 小林 隆司, 小林 法一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.06.2019
一般社団法人 日本作業療法士協会
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Summary:要旨:高齢者の生活期リハビリテーションに携わる作業療法士(以下,OTR)に必要なコンピテンシー項目を抽出し,その内容的妥当性を検討することを目的に,生活期専門家OTRを対象として4段階のデルファイ調査を行った.結果,第1次調査では【専門職としての態度】,【クライエント(以下,CL)を中心としたチーム作り】,【CL中心の根拠に基づく作業療法実践】,【リスクマネジメント】,【OTR業務の運営】,【地域に根ざした支援】,【地域作業療法発展への寄与】の7カテゴリ64項目の原案が作成され,第2次調査以降は,中央値と四分位数範囲などで項目の内容的妥当性を確認し,最終的にコンピテンシー68項目が同定された.
Bibliography:研究論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.38.3_253