地域密着型特別養護老人ホームにおける職員を惹きつける職場運営指標の開発

要旨 目的:地域密着型特別養護老人ホームにおける職員を惹きつける職場運営指標を開発することである. 方法:東海地方の地域密着型特別養護老人ホームの全263施設の看護職と介護職の計1,315名を対象に,質問紙調査を実施し指標の妥当性と信頼性を検証した. 結果:分析対象204名(回収率15.9%,有効回答率98.1%)の探索的因子分析の結果,指標は【地域・施設間における資源の有効的活用】,【地域密着型特別養護老人ホームの強みを活かした取り組み】,【施設長のリーダーシップ】,【施設の魅力の情報発信】,【地域住民と施設の相互交流】の5因子38項目で構成された.指標の信頼性と妥当性を検討した結果,クロン...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本看護科学会誌 Vol. 42; no. 1; pp. 819 - 828
Main Authors 緒形 明美, 小木曽 加奈子, 藤原 奈佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2022
公益社団法人 日本看護科学学会
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:要旨 目的:地域密着型特別養護老人ホームにおける職員を惹きつける職場運営指標を開発することである. 方法:東海地方の地域密着型特別養護老人ホームの全263施設の看護職と介護職の計1,315名を対象に,質問紙調査を実施し指標の妥当性と信頼性を検証した. 結果:分析対象204名(回収率15.9%,有効回答率98.1%)の探索的因子分析の結果,指標は【地域・施設間における資源の有効的活用】,【地域密着型特別養護老人ホームの強みを活かした取り組み】,【施設長のリーダーシップ】,【施設の魅力の情報発信】,【地域住民と施設の相互交流】の5因子38項目で構成された.指標の信頼性と妥当性を検討した結果,クロンバックのα係数は .836〜.948,モデル適合度はχ2=1278.2,p<.001を示し,GFI=.749,AGFI=.716,CFI=.861,RMSEA=.068であった. 結論:構成概念妥当性についてはモデルの適合指数はやや低いものの内的一貫性,信頼性が確認できた.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.42.819