救急・集中治療領域における看護師の代理意思決定支援と終末期ケアに対する困難度ならびに態度の関連
要旨 目的:地域医療支援病院の救急・集中治療領域における看護師の代理意思決定支援と終末期ケアに対する困難度と態度の関連を明らかにする. 方法:救急・集中治療領域の看護師を対象に無記名自記式質問紙調査を行い,看護師の代理意思決定支援,終末期ケアに対する困難度(DFINE),終末期ケアに対する態度(FATCOD-BJ)を把握した. 結果:分析対象者120名のうち,代理意思決定支援の高実践群(60名)は低実践群(60名)に比べ,救急・集中治療領域の臨床経験が6年以上の者が多かった.終末期ケアに対する困難度の得点では,代理意思決定支援の高実践群は低実践群より低く,共分散分析においても有意な差がみられた...
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 42; no. 1; pp. 40 - 47 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
2022
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
DOI | 10.5630/jans.42.40 |
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Summary: | 要旨 目的:地域医療支援病院の救急・集中治療領域における看護師の代理意思決定支援と終末期ケアに対する困難度と態度の関連を明らかにする. 方法:救急・集中治療領域の看護師を対象に無記名自記式質問紙調査を行い,看護師の代理意思決定支援,終末期ケアに対する困難度(DFINE),終末期ケアに対する態度(FATCOD-BJ)を把握した. 結果:分析対象者120名のうち,代理意思決定支援の高実践群(60名)は低実践群(60名)に比べ,救急・集中治療領域の臨床経験が6年以上の者が多かった.終末期ケアに対する困難度の得点では,代理意思決定支援の高実践群は低実践群より低く,共分散分析においても有意な差がみられた.終末期ケアに対する態度に関しては,代理意思決定支援の高実践群と低実践群では,t検定ならび共分散分析において有意な差はみられなかった. 結論:救急・集中治療領において代理意思決定支援を積極的に行っている看護師は,終末期ケアに対する困難感が低いことが示された. |
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Bibliography: | 原著 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.42.40 |