コロナ禍でのオンライン世代間交流と表情分析を用いた研究・実践へのDXの活用

「I. はじめに」 本研究は, 継続的世代間交流プログラムと実践継続システムを活用して介入し, その効果と確立を明らかにする実証研究を北関東地区・関東地区・東海地区の3地域の幼老共生施設で2020年4月より24か月展開させる予定であった. しかしCOVID-19(coronavirus disease 2019 ; 新型コロナウイルス感染症)感染拡大から, 同時期より3地域の高齢者施設での面会が制限され, 家族等との面会が困難な状況が続き, 本研究での対面式世代間交流は中断することとなった. それにより, 高齢者の地域からの孤立はもちろん, 保育園の子どもたちも世代間交流による学びや刺激を失っ...

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Published in日本老年看護学会誌(老年看護学) Vol. 28; no. 1; pp. 10 - 17
Main Authors 六角 僚子, 坂田 信裕, 種市 ひろみ, 吉田 和樹, 関 由香里, 林 幸子, 松岡 千代, 篠原 真咲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本老年看護学会 2023
一般社団法人 日本老年看護学会
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ISSN1346-9665
2432-0811
DOI10.20696/jagn.28.1_10

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Summary:「I. はじめに」 本研究は, 継続的世代間交流プログラムと実践継続システムを活用して介入し, その効果と確立を明らかにする実証研究を北関東地区・関東地区・東海地区の3地域の幼老共生施設で2020年4月より24か月展開させる予定であった. しかしCOVID-19(coronavirus disease 2019 ; 新型コロナウイルス感染症)感染拡大から, 同時期より3地域の高齢者施設での面会が制限され, 家族等との面会が困難な状況が続き, 本研究での対面式世代間交流は中断することとなった. それにより, 高齢者の地域からの孤立はもちろん, 保育園の子どもたちも世代間交流による学びや刺激を失ってきている. 本研究においても研究方法の発想転換を迫られた状況になった. 「1. これまでの経緯」 研究者らは2012年より「世代間交流」と「認知症高齢者」に焦点を当てて, 「子どもとの継続的世代間交流はアルツハイマー病者の生活の質を維持改善するか」(基盤研究(C)課題番号 : 24593534 2012~2014), 「幼老共生施設における継続的世代間交流プログラムの標準化と実践継続システム構築」(基盤研究(C)課題番号 : 15K11777 2015~2017), 「幼老共生施設での世代間交流プログラムと継続実践システム活用効果と確立を実証する」(基盤研究(B)課題番号 : 18H03086 2018~2022)の研究を継続してきた.
Bibliography:特集「デジタルトランスフォーメーション(DX)が変える老年看護学教育・実践・研究のいま」
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.28.1_10