熟練の訪問看護ステーション管理者が期待する訪問看護のありよう—人材活用と育成の関わりから

要旨 目的:熟練の訪問看護ステーション管理者が行う訪問看護師を活かし・育てる関わりの中から熟練管理者が期待する訪問看護のありようを明らかにする. 方法:グラウンデッドセオリー法を用いた質的記述研究.全国の熟練の訪問看護ステーション管理者16名の参加観察と半構成的インタビューによるデータを継続比較分析した. 結果:熟練管理者が期待する訪問看護は【近づき寄り添う看護】であり,《生活支援医療の専門職であること》すなわち生活を支援する医療専門職としての役割を取ることと《オンリーワンの看護ができること》すなわち療養者主体の個別性の高い看護ができることの2つの下位概念により構成されていた. 結論:熟練管理...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 33; no. 4; pp. 33 - 42
Main Author 中村 順子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 20.12.2013
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.33.4_33

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Summary:要旨 目的:熟練の訪問看護ステーション管理者が行う訪問看護師を活かし・育てる関わりの中から熟練管理者が期待する訪問看護のありようを明らかにする. 方法:グラウンデッドセオリー法を用いた質的記述研究.全国の熟練の訪問看護ステーション管理者16名の参加観察と半構成的インタビューによるデータを継続比較分析した. 結果:熟練管理者が期待する訪問看護は【近づき寄り添う看護】であり,《生活支援医療の専門職であること》すなわち生活を支援する医療専門職としての役割を取ることと《オンリーワンの看護ができること》すなわち療養者主体の個別性の高い看護ができることの2つの下位概念により構成されていた. 結論:熟練管理者が期待する【近づき寄り添う看護】は療養者・家族と近い2.5人称の立ち位置で行う看護であり,生活を支援する医療の専門職としての適切な役割遂行とともに療養者・家族主体の個別性の高い看護を展開することである.
Bibliography:研究報告
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.33.4_33