人間作業モデルを用いた作業療法実践の構造—計量テキスト分析を用いた文献研究

• Published in: 作業療法 Vol. 41; no. 3; pp. 294 - 304
• Main Authors: 川原 宇央, 石橋 裕, 石橋 仁美, 石井 良和
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本作業療法士協会 15.06.2022; 一般社団法人 日本作業療法士協会
• Subjects: KH Coder; Model of Human Occupation; Theory of occupational therapy; 人間作業モデル; 作業療法理論
• ISSN: 0289-4920; 2434-4419
• DOI: 10.32178/jotr.41.3_294

要旨：本研究は，日本で行われている人間作業モデル（以下，MOHO）に基づく作業療法実践の特徴を検討することを目的とした．方法は日本で発表されたMOHOを用いた事例報告を対象に計量テキスト分析を行い，テキストデータからMOHO実践の特徴を捉えた．その結果，最も多く実践で用いられる治療戦略は“明らかにする”であった．また，日本のMOHO実践は7つのカテゴリに分類された．これらのカテゴリのなかでも，クライアントと作業の関係性を明らかにすることに重きを置いていた．実践家はMOHOにより明らかになった作業を基にクライアントの支援を組み立てていた．