インターネット上での看護系メーリングリストのコミュニケーション構造

要旨 本研究では,日本における看護系メーリングリストの構築のために,インターネット上での既存の看護系メーリングリストを調査し,そのコミュニケーション構造を分析し,1.メーリングリストの地域別加入者は,英語圏の国からがほとんどで,日本からの加入は1%未満であった,2.メールの種別では,議題提起とそれへのコメントが約40%,情報提供が約10%,質問と応答が約40%であり,メーリングリストは看護問題に対する意思表示および情報交換に活用されていた,3.ディスカッションの特徴は,結論をだすよりもネットワークを通じての意見交換であり,時間をおいてのテーマの繰り返しや発展がみられた,ということを明らかにした...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 16; no. 3; pp. 67 - 74
Main Authors 佐伯 和子, 嘉屋 優子, 皆川 美紀, 大柳 俊夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 28.11.1996
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans1981.16.3_67

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Summary:要旨 本研究では,日本における看護系メーリングリストの構築のために,インターネット上での既存の看護系メーリングリストを調査し,そのコミュニケーション構造を分析し,1.メーリングリストの地域別加入者は,英語圏の国からがほとんどで,日本からの加入は1%未満であった,2.メールの種別では,議題提起とそれへのコメントが約40%,情報提供が約10%,質問と応答が約40%であり,メーリングリストは看護問題に対する意思表示および情報交換に活用されていた,3.ディスカッションの特徴は,結論をだすよりもネットワークを通じての意見交換であり,時間をおいてのテーマの繰り返しや発展がみられた,ということを明らかにした. これらの結果から,看護における教育・研究・実践のネットワーク化のためには,今後日本語の使用できる看護のメーリングリストが必要と考える.
Bibliography:資料
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans1981.16.3_67