EBN実践スキル「エキスパートナース育成事業」報告—遺伝性がん患者のケアをデザインする

Ⅰ.はじめに 国のがん対策の取り組みに看護が貢献するためには,がん看護実践の質の向上が不可欠であり,実践能力の向上を図るための教育を広く看護師に提供することは,日本がん看護学会教育・研究活動委員会の活動目的のひとつでもある.委員会では,平成19〜24年の6年間,学術集会会期中のプログラムとして,CNS・CNを対象とした企画を行い,この目的を達成してきた経緯がある1)2).平成26,27年度の学術集会では,トピックス的で困難性の高い話題である遺伝がん看護をとりあげ,一部参加型プログラムを用いて,CNS・CNに関わらず,広くがん看護のエキスパートナースの育成を目的とした事業を行った.学会として,専...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本がん看護学会誌 Vol. 29; no. 2; pp. 105 - 108
Main Authors 田墨 惠子, 藤田 佐和, 中村 喜美子, 成松 恵, 橋口 周子, 村木 明美, 村上 好恵, 渡邊 知映, 大市 三鈴, 小松 浩子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本がん看護学会 2015
一般社団法人 日本がん看護学会
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:Ⅰ.はじめに 国のがん対策の取り組みに看護が貢献するためには,がん看護実践の質の向上が不可欠であり,実践能力の向上を図るための教育を広く看護師に提供することは,日本がん看護学会教育・研究活動委員会の活動目的のひとつでもある.委員会では,平成19〜24年の6年間,学術集会会期中のプログラムとして,CNS・CNを対象とした企画を行い,この目的を達成してきた経緯がある1)2).平成26,27年度の学術集会では,トピックス的で困難性の高い話題である遺伝がん看護をとりあげ,一部参加型プログラムを用いて,CNS・CNに関わらず,広くがん看護のエキスパートナースの育成を目的とした事業を行った.学会として,専門性の高い教育を提供するため,本事業の委員は,委員会CNSおよび,SIG遺伝がん看護代表者,SIG乳がん看護とSIG-CNSの推薦を受けた実行委員とで構成した.委員それぞれの専門的視点を活かして行った,本事業について報告する.
Bibliography:委員会報告
ISSN:0914-6423
2189-7565
DOI:10.18906/jjscn.2015-29-2-105