訪問リハビリテーションに従事する作業療法士が対象者の活動・参加レベルの目標達成を支援するプロセス—複線径路等至性アプローチ(TEA)による分析の試み

要旨:本研究の目的は,訪問リハビリテーションに従事し,対象者の活動・参加レベルの目標達成を支援している作業療法士が,臨床プロセスにおいてどのような経験や臨床判断を行っているのかを明らかにすることである.4名の作業療法士にインタビューを実施し,複線径路等至性アプローチ(TEA)にて分析を行ったところ,4名は介入初期において,①クライエントが作業の視点で生活を顧みることができるよう働きかけを行っていた.また目標設定の際は,②面接評価の時間を設け,クライエントと協働的に課題を焦点化するプロセスを重視しており,目標設定後は,訪問リハの利点・欠点を踏まえ,③柔軟に介入内容の選択を行っていた....

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Published in作業療法 Vol. 41; no. 2; pp. 226 - 238
Main Authors 齋藤 佑樹, 友利 幸之介, 澤田 辰徳, 大野 勘太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.04.2022
一般社団法人 日本作業療法士協会
Subjects
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.41.2_226

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Summary:要旨:本研究の目的は,訪問リハビリテーションに従事し,対象者の活動・参加レベルの目標達成を支援している作業療法士が,臨床プロセスにおいてどのような経験や臨床判断を行っているのかを明らかにすることである.4名の作業療法士にインタビューを実施し,複線径路等至性アプローチ(TEA)にて分析を行ったところ,4名は介入初期において,①クライエントが作業の視点で生活を顧みることができるよう働きかけを行っていた.また目標設定の際は,②面接評価の時間を設け,クライエントと協働的に課題を焦点化するプロセスを重視しており,目標設定後は,訪問リハの利点・欠点を踏まえ,③柔軟に介入内容の選択を行っていた.
Bibliography:原著論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.2_226