倫理カンファレンスに対する看護師の意識

看護師が倫理カンファレンスをどのように意識しているのかを知ることを目的に、看護師5名に半構成的面接を行い、質的分析を行った。分析の結果、倫理カンファレンスに対する肯定的な意識に関連する9カテゴリーと、懐疑的な意識に関連する4カテゴリーが抽出された。肯定的な意識においては、モヤモヤした気持ちを何とかしたいと倫理カンファレンスに臨むことで、状況が整理されて大切なことが見えるようになり、患者の気持ちに踏み込んで関わろうと意識して行動し、患者との距離が縮まるという、倫理的行動の発展の様相を示していた。懐疑的な意識においては、倫理的視点で考えることの苦手意識や自信のなさに関する内容であった。肯定的な意識...

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Published in日本看護倫理学会誌 Vol. 4; no. 1; pp. 15 - 21
Main Authors 飛世 照枝, 坂井 桂子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護倫理学会 25.02.2012
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ISSN1883-244X
2434-7361
DOI10.11477/mf.7001100005

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Summary:看護師が倫理カンファレンスをどのように意識しているのかを知ることを目的に、看護師5名に半構成的面接を行い、質的分析を行った。分析の結果、倫理カンファレンスに対する肯定的な意識に関連する9カテゴリーと、懐疑的な意識に関連する4カテゴリーが抽出された。肯定的な意識においては、モヤモヤした気持ちを何とかしたいと倫理カンファレンスに臨むことで、状況が整理されて大切なことが見えるようになり、患者の気持ちに踏み込んで関わろうと意識して行動し、患者との距離が縮まるという、倫理的行動の発展の様相を示していた。懐疑的な意識においては、倫理的視点で考えることの苦手意識や自信のなさに関する内容であった。肯定的な意識と懐疑的な意識は各対象者に常に同時に存在していた。
Bibliography:短報
ISSN:1883-244X
2434-7361
DOI:10.11477/mf.7001100005