臨床倫理ガイドライン導入の取り組み:看護管理者の取り組みと看護管理者・チームの認識や行動の変化
目的:看護管理者の臨床倫理ガイドライン導入の取り組みと、ガイドライン導入による看護管理者やチームの認識や行動の変化を明らかにする。方法:臨床倫理ガイドライン試行に参加した看護管理者10名を対象者とし、半構成的面接で得たデータを質的帰納的に分析した。結果:対象者の導入の取り組みと対象者が認識した変化として【導入に対する管理者の意識】【管理者が行った導入のための段取り】【管理者からスタッフへの働きかけ】【ガイドラインの活用方法】【管理者・チームの変化】の5カテゴリーが見いだされた。考察:臨床倫理ガイドラインには看護職に重要なことを想起させるreminderの機能や、日々のケアの振り返り、道標として...
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Published in | 日本看護倫理学会誌 Vol. 9; no. 1; pp. 22 - 30 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護倫理学会
20.03.2017
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Subjects | |
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ISSN | 1883-244X 2434-7361 |
DOI | 10.11477/mf.7001200043 |
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Summary: | 目的:看護管理者の臨床倫理ガイドライン導入の取り組みと、ガイドライン導入による看護管理者やチームの認識や行動の変化を明らかにする。方法:臨床倫理ガイドライン試行に参加した看護管理者10名を対象者とし、半構成的面接で得たデータを質的帰納的に分析した。結果:対象者の導入の取り組みと対象者が認識した変化として【導入に対する管理者の意識】【管理者が行った導入のための段取り】【管理者からスタッフへの働きかけ】【ガイドラインの活用方法】【管理者・チームの変化】の5カテゴリーが見いだされた。考察:臨床倫理ガイドラインには看護職に重要なことを想起させるreminderの機能や、日々のケアの振り返り、道標としての機能を有することが示唆された。また、導入により対象者やチームの倫理的感受性の向上や行動の変化があったと考えられた。チーム全体で倫理を中心に考えるために看護管理者が意思表明をする重要性が示唆された。 |
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Bibliography: | 原著論文 |
ISSN: | 1883-244X 2434-7361 |
DOI: | 10.11477/mf.7001200043 |