Way to integrated regional science toward the self-sustaining development of rural areas

現代は真に豊かな社会か, あるいは逆に破局への転落かの分水嶺にある。農山村地域では, 強い外圧のなか, その自己総合調節機能が失われて衰退が続いている。農業土木学には, 食料自給と環境保護の一見矛盾する双子の難題を解決しつつ地域を活性化させる方策の提示が期待されている。解決策の根本は, いわゆる環境保全型・省エネルギ農法の完成・普及にあり, それを支える社会資本としての自然インフラや域内資源循環システムの完備および住民主体の地域活性化にある。このため21世紀初頭には現行の土地改良法は『農村整備法』へと抜本改正され, 農業土木学は地域総合科学として自己変革を遂げることになるであろう。...

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Published inJournal of the Agricultural Engineering Society, Japan Vol. 66; no. 1; pp. 35 - 41,a1
Main Author Senga, Y. (Tokyo Univ. of Agriculture and Technology, Fuchu (Japan). Faculty of Agriculture)
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering 01.01.1998
社団法人 農業農村工学会
Subjects
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ISSN0369-5123
1884-7188
DOI10.11408/jjsidre1965.66.35

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Summary:現代は真に豊かな社会か, あるいは逆に破局への転落かの分水嶺にある。農山村地域では, 強い外圧のなか, その自己総合調節機能が失われて衰退が続いている。農業土木学には, 食料自給と環境保護の一見矛盾する双子の難題を解決しつつ地域を活性化させる方策の提示が期待されている。解決策の根本は, いわゆる環境保全型・省エネルギ農法の完成・普及にあり, それを支える社会資本としての自然インフラや域内資源循環システムの完備および住民主体の地域活性化にある。このため21世紀初頭には現行の土地改良法は『農村整備法』へと抜本改正され, 農業土木学は地域総合科学として自己変革を遂げることになるであろう。
Bibliography:1998003910
E90
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.66.35