ユスリカ科(ハエ目)幼虫から得られた日本新産種Trichozygospora chironomidarum (ハルペラ目)

ハルペラ目は節足動物の消化管内に生息する種から成る。日本新産の属および種であるTrichozygospora chironomidarumがOrthocladius属の一種(ユスリカ科: Chironomidae)の幼虫の後腸より得られた。宿主幼虫は,筑波山にある小河川の急流中にある藻類に覆われた岩の表面から採集された。本種の記録は,日本産ハルペラ目の種としては21番目,筑波山におけるハルペラ目としては8種目の記録となる。同時に,Orthocladius属もハルペラ目の宿主として日本初記録である。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNippon Kingakkai kaiho Vol. 61; no. 2; pp. 109 - 113
Main Author 佐藤, 大樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.11.2020
Online AccessGet full text
ISSN0029-0289

Cover

More Information
Summary:ハルペラ目は節足動物の消化管内に生息する種から成る。日本新産の属および種であるTrichozygospora chironomidarumがOrthocladius属の一種(ユスリカ科: Chironomidae)の幼虫の後腸より得られた。宿主幼虫は,筑波山にある小河川の急流中にある藻類に覆われた岩の表面から採集された。本種の記録は,日本産ハルペラ目の種としては21番目,筑波山におけるハルペラ目としては8種目の記録となる。同時に,Orthocladius属もハルペラ目の宿主として日本初記録である。
Bibliography:936287
ZZ00017925
ISSN:0029-0289