汽水湖宍道湖における高頻度現場調査から観測された堆積物からの窒素・リンの溶出

汽水湖である宍道湖において,高水温時の堆積物からの窒素・リンの溶出を調べるため,毎週一回の調査を行った。リンに関しては8から9月にかけての高水温時に激しい堆積物からの溶出が観測された。一方窒素に関しては7月に溶出が観測され,8から9月の高水温時に明確な溶出は観測されなかった。この時,水中には亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素はわずかであったため,脱窒による影響は小さいものと考えられた。フィールド調査の結果から,窒素はリンよりも溶出が早い段階で発生すると考えられた。...

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Published inRikusuigaku zasshi Vol. 77; no. 3; pp. 305 - 313
Main Authors 神谷, 宏, 管原, 庄吾, 嵯峨, 友樹, 野尻, 由香里, 江角, 敏明, 神門, 利之, 大城, 等
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.10.2016
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Summary:汽水湖である宍道湖において,高水温時の堆積物からの窒素・リンの溶出を調べるため,毎週一回の調査を行った。リンに関しては8から9月にかけての高水温時に激しい堆積物からの溶出が観測された。一方窒素に関しては7月に溶出が観測され,8から9月の高水温時に明確な溶出は観測されなかった。この時,水中には亜硝酸態窒素及び硝酸態窒素はわずかであったため,脱窒による影響は小さいものと考えられた。フィールド調査の結果から,窒素はリンよりも溶出が早い段階で発生すると考えられた。
Bibliography:ZZ00016414
910156
ISSN:0021-5104