サケ稚魚における家系間の成長様式の違い

サケの総当たり交配(雌5×雄5)により25家系を作出し,浮上から99日目までの体重と成長率を調べた。同じ発育段階におけるサケ稚魚の体重は家系間で異なっていた。また,小型卵から生まれた稚魚の平均体重は終始小さかったものの,成長率は大型卵から生まれた稚魚よりも高い値を示した。これらの結果から,サケ稚魚の体サイズは卵サイズの影響を強く受けるものの,発育段階別の体サイズや成長率は雌雄の組み合わせにより異なることが示唆された。...

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Published inSuisan Zoshoku Vol. 63; no. 1; pp. 89 - 98
Main Authors 安藤, 大成, 佐々木, 義隆, 宮腰, 靖之, 安富, 亮平, 飯嶋, 亜内, 下田, 和孝, 中嶋, 正道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.03.2015
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Summary:サケの総当たり交配(雌5×雄5)により25家系を作出し,浮上から99日目までの体重と成長率を調べた。同じ発育段階におけるサケ稚魚の体重は家系間で異なっていた。また,小型卵から生まれた稚魚の平均体重は終始小さかったものの,成長率は大型卵から生まれた稚魚よりも高い値を示した。これらの結果から,サケ稚魚の体サイズは卵サイズの影響を強く受けるものの,発育段階別の体サイズや成長率は雌雄の組み合わせにより異なることが示唆された。
Bibliography:ZZ00008678
891513
ISSN:0371-4217