ヤマイグチ亜科(イグチ科イグチ目)に含まれる日本産地下生菌の多様性と分類

地下生菌とは元来,子実体が地表に露出せず,胞子の能動的散布を行わない大型菌類を指すが,現在では,されつつある。本稿では,近年特に多様性の解明が著しい,イグチ科ヤマイグチ属およびクロヤマイグチ属に近縁な4属(Chamonixia[アオゾメタマイグチ属(新称)],Octaviania[ホシミノタマタケ属],Rossbeevera[ツチダマタケ属],Turmalinea[ベニタマタケ属])の地下生菌について,近年の分類体系を紹介するとともに,日本産全既知分類群の簡易的な記載および解説を加えた。さらに,和名がついていない分類群については新称を与えた。...

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Published inNippon Kingakkai kaiho Vol. 61; no. 2; pp. 63 - 80
Main Author 折原, 貴道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.11.2020
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ISSN0029-0289

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Summary:地下生菌とは元来,子実体が地表に露出せず,胞子の能動的散布を行わない大型菌類を指すが,現在では,されつつある。本稿では,近年特に多様性の解明が著しい,イグチ科ヤマイグチ属およびクロヤマイグチ属に近縁な4属(Chamonixia[アオゾメタマイグチ属(新称)],Octaviania[ホシミノタマタケ属],Rossbeevera[ツチダマタケ属],Turmalinea[ベニタマタケ属])の地下生菌について,近年の分類体系を紹介するとともに,日本産全既知分類群の簡易的な記載および解説を加えた。さらに,和名がついていない分類群については新称を与えた。
Bibliography:936283
ZZ00017925
ISSN:0029-0289