LC-MS/MSによる飼料中のクロルプロファム定量法の試験室間共同試験

飼料中に残留するクロルプロファムのLC-MS/MSによる定量法を評価するため,13試験室における試験室間共同試験を実施した.子豚育成用配合飼料,乳用牛飼育用配合飼料,えん麦,大麦,小麦およびとうもろこしの6種類各1濃度の試料を用いて,各試験室2点併行分析とした.試験の結果,真度は75.3~87.0%,併行精度および室間再現精度はそれぞれ7.3%以下および33%以下,HorRatは0.39~1.5であり,分析法の妥当性が確認された.また,クロルプロファムの定量下限および検出下限は飼料中でそれぞれ0.008 mg/kgおよび0.003 mg/kgであった.本分析法は,飼料中のクロルプロファムを検査...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 63; no. 3; pp. 122 - 127
Main Authors 関口, 好浩, 杉本, 泰俊, 倉島, ちなみ, 武田, 然也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2022
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.63.122

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Summary:飼料中に残留するクロルプロファムのLC-MS/MSによる定量法を評価するため,13試験室における試験室間共同試験を実施した.子豚育成用配合飼料,乳用牛飼育用配合飼料,えん麦,大麦,小麦およびとうもろこしの6種類各1濃度の試料を用いて,各試験室2点併行分析とした.試験の結果,真度は75.3~87.0%,併行精度および室間再現精度はそれぞれ7.3%以下および33%以下,HorRatは0.39~1.5であり,分析法の妥当性が確認された.また,クロルプロファムの定量下限および検出下限は飼料中でそれぞれ0.008 mg/kgおよび0.003 mg/kgであった.本分析法は,飼料中のクロルプロファムを検査するための方法として適用が可能と考えられた.
Bibliography:ZZ00009680
942371
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.63.122