大豆およびとうもろこし加工食品の遺伝子組換えDNA検査におけるDNA抽出精製方法の同等性確認試験

わが国における食品に関する表示のうち,遺伝子組換え食品の表示については,大豆,とうもろこし等の農産物およびこれらを主な原材料とする加工食品が対象となっている.遺伝子組換え食品の表示が適正になされているかどうかを科学的に検証するために,リアルタイムPCRによるDNA検査法が公定法として定められている.大豆およびとうもろこし加工食品からのDNA抽出精製方法として,公定法には代表的なものが示されているが,これら以外の方法についても同等性を確認の上使用することが認められている.本研究では,大豆およびとうもろこし加工食品からのDNA抽出精製方法について,新たな方法と公定法に示されている既存の方法との同等...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 65; no. 2; pp. 25 - 30
Main Authors 江木, 智宏, 高畠, 令王奈, 岸根, 雅宏, 曽我, 慶介, 吉場, 聡子, 柴田, 識人, 近藤, 一成, 髙嶋, 康晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.04.2024
日本食品衛生学会
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Summary:わが国における食品に関する表示のうち,遺伝子組換え食品の表示については,大豆,とうもろこし等の農産物およびこれらを主な原材料とする加工食品が対象となっている.遺伝子組換え食品の表示が適正になされているかどうかを科学的に検証するために,リアルタイムPCRによるDNA検査法が公定法として定められている.大豆およびとうもろこし加工食品からのDNA抽出精製方法として,公定法には代表的なものが示されているが,これら以外の方法についても同等性を確認の上使用することが認められている.本研究では,大豆およびとうもろこし加工食品からのDNA抽出精製方法について,新たな方法と公定法に示されている既存の方法との同等性確認試験を行った.この結果,新たな方法は既存の方法と同等かそれ以上であると考えられた.
Bibliography:951334
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.65.25