GC-MS/MSによるダイエット健康食品中の医薬品成分分析法の検討

健康食品の中には,より確実な効果を期待して医薬品成分が添加された製品もあり,摂取した消費者に健康被害を惹起させることがある.このような無承認無許可医薬品による健康被害事例に迅速かつ正確に対応するため,ダイエット健康食品中のフェンフルラミン(FEN),N-ニトロソフェンフルラミン(NFE),シブトラミン(SIB),マジンドール(MAZ),フェノールフタレイン(PHP)の5種の医薬品成分についてGC-MS/MSを使用した一斉分析法を検討した.添加量1 μg/mg (PHPについては4 μg/mg) での回収率は EI 法で 85.0~110.7%,CI 法においても80.3~102.2%,100...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 52; no. 6; pp. 363 - 369
Main Authors 山本, 新也, 三上, 栄一, 宮本, 謙一, 藤岡, 正信, 墨岡, 成治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.12.2011
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.52.363

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Summary:健康食品の中には,より確実な効果を期待して医薬品成分が添加された製品もあり,摂取した消費者に健康被害を惹起させることがある.このような無承認無許可医薬品による健康被害事例に迅速かつ正確に対応するため,ダイエット健康食品中のフェンフルラミン(FEN),N-ニトロソフェンフルラミン(NFE),シブトラミン(SIB),マジンドール(MAZ),フェノールフタレイン(PHP)の5種の医薬品成分についてGC-MS/MSを使用した一斉分析法を検討した.添加量1 μg/mg (PHPについては4 μg/mg) での回収率は EI 法で 85.0~110.7%,CI 法においても80.3~102.2%,100 μg/mg (PHPについては200 μg/mg) 添加での回収率は,EI 法で 94.9~102.9%,CI 法で 92.8~103.2% であった.また,本法を市販健康食品分析に適用したところ,すべての成分について検出することが可能であった.
Bibliography:815340
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.52.363