NCIモードGC/MSおよびデュアルカラムGC-マイクロECDによる畜水産物中残留農薬の多成分分析

さまざまな畜水産物に対応可能な頑健性を有し,高感度かつ定量性に優れた残留農薬の多成分分析法を検討した.固体試料はアセトン/ヘキサン,液体試料はアセトニトリルで抽出し,GPCにおいて脂質成分などが重なって溶出する農薬画分のみを選別してグラファイトカーボン/PSA 2層式カラムにより精製したのち,NCI-SIM/スキャンモードGC/MSにより測定して定性した.さらに,フロリジルカートリッジカラムにより精製/分画したのち,デュアルカラムGC-μECDにより測定して定量した.添加回収率は,クロロタロニルなど5成分を除いて,76.8~107.9%(相対標準偏差<9.7%)と良好であった....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 49; no. 6; pp. 390 - 398
Main Authors 大野, 勉, 大島, 晴美, 椛島, 由佳, 上野, 英二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2008
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.49.390

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Summary:さまざまな畜水産物に対応可能な頑健性を有し,高感度かつ定量性に優れた残留農薬の多成分分析法を検討した.固体試料はアセトン/ヘキサン,液体試料はアセトニトリルで抽出し,GPCにおいて脂質成分などが重なって溶出する農薬画分のみを選別してグラファイトカーボン/PSA 2層式カラムにより精製したのち,NCI-SIM/スキャンモードGC/MSにより測定して定性した.さらに,フロリジルカートリッジカラムにより精製/分画したのち,デュアルカラムGC-μECDにより測定して定量した.添加回収率は,クロロタロニルなど5成分を除いて,76.8~107.9%(相対標準偏差<9.7%)と良好であった.
Bibliography:771683
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.49.390