食用タール色素アルミニウムレーキ中の水溶性塩化物および水溶性硫酸塩の含有量について

食用タール色素アルミニウムレーキ(FC-Al)中の水溶性塩化物および水溶性硫酸塩(水溶性無機塩)含有量の総量規制は第7版食品添加物公定書で削除された.しかし,JECFAおよびCFRでは 2% と規制されている.そこで,カラムスイッチング・サプレッサー型イオンクロマトグラフィー(CSS-IC)による陰イオンの測定法を若干検討した.改良CSS-ICを用いて,FC-Al中の水溶性無機塩含有量を調査した.平成10年度~15年度中の合格FC-Al(112検体)中4検体の水溶性無機塩含有量の総量が 2% を超えていた.国際的見地から,再度FC-Al中の水溶性塩化物および水溶性硫酸塩含有量の総量規制が望まれ...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 5; pp. 283 - 288
Main Authors 外海, 泰秀, 辻, 澄子, 中野, 真希, 古川, みづき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2004
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.45.283

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Summary:食用タール色素アルミニウムレーキ(FC-Al)中の水溶性塩化物および水溶性硫酸塩(水溶性無機塩)含有量の総量規制は第7版食品添加物公定書で削除された.しかし,JECFAおよびCFRでは 2% と規制されている.そこで,カラムスイッチング・サプレッサー型イオンクロマトグラフィー(CSS-IC)による陰イオンの測定法を若干検討した.改良CSS-ICを用いて,FC-Al中の水溶性無機塩含有量を調査した.平成10年度~15年度中の合格FC-Al(112検体)中4検体の水溶性無機塩含有量の総量が 2% を超えていた.国際的見地から,再度FC-Al中の水溶性塩化物および水溶性硫酸塩含有量の総量規制が望まれる.
Bibliography:701655
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.283