HPLC-FLによる農産物中のジフェニルアミンの分析法

農産物中のジフェニルアミン分析法として,ジフェニルアミンを試料から酸性条件下アセトニトリルで抽出し,C18ミニカラムで精製した後,n-ヘキサンに転溶,PSAミニカラムで精製した後,HPLC-FLで定量し,LC-MS/MSで確認する方法を開発した.開発した分析法を用いて,玄米,とうもろこし,大豆,ばれいしょ,キャベツ,なす,ほうれんそう,オレンジ,りんごおよび茶の10農産物に対し,残留基準値濃度での添加回収試験を行った結果,真度76.7~94.9%,併行精度0.6~5.8%の良好な結果が得られた.また,本試験法は一律基準値レベルの検出感度を有していたため,ジフェニルアミンの分析法として有用と思わ...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 57; no. 6; pp. 201 - 206
Main Authors 根本, 了, 千葉, 真弘, 柿本, 洋一郎, 青栁, 光敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.12.2016
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.57.201

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Summary:農産物中のジフェニルアミン分析法として,ジフェニルアミンを試料から酸性条件下アセトニトリルで抽出し,C18ミニカラムで精製した後,n-ヘキサンに転溶,PSAミニカラムで精製した後,HPLC-FLで定量し,LC-MS/MSで確認する方法を開発した.開発した分析法を用いて,玄米,とうもろこし,大豆,ばれいしょ,キャベツ,なす,ほうれんそう,オレンジ,りんごおよび茶の10農産物に対し,残留基準値濃度での添加回収試験を行った結果,真度76.7~94.9%,併行精度0.6~5.8%の良好な結果が得られた.また,本試験法は一律基準値レベルの検出感度を有していたため,ジフェニルアミンの分析法として有用と思われた.
Bibliography:903590
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.57.201