希少糖含有シロップの安全性評価:ラットにおける単回投与毒性試験,変異原性試験,染色体異常試験およびヒトにおける一過性下痢に対する単回摂取時における最大無作用量

異性化糖をアルカリ異性化した,希少糖を含むシロップである希少糖含有シロップの安全性を確認するために,ラットにおける単回投与毒性試験,細菌を用いた復帰突然変異試験,ほ乳類の培養細胞を用いた染色体異常試験,ヒトにおける緩下作用発現に対する最大無作用量試験を実施した.復帰突然変異試験および染色体異常試験において,希少糖含有シロップは陰性であった.ラットを用いた単回投与試験においては,希少糖含有シロップの投与(15,000 mg/kg)に関連した変化は認められず,希少糖含有シロップのLD50は15,000 mg/kgを超える量であると結論づけられた.ヒトにおける緩下作用発現に対する最大無作用量は,男女...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 56; no. 5; pp. 211 - 216
Main Authors 高峰, 啓, 山田, 貴子, 飯田, 哲郎, 林, 範子, 大隈, 一裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.10.2015
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.56.211

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Summary:異性化糖をアルカリ異性化した,希少糖を含むシロップである希少糖含有シロップの安全性を確認するために,ラットにおける単回投与毒性試験,細菌を用いた復帰突然変異試験,ほ乳類の培養細胞を用いた染色体異常試験,ヒトにおける緩下作用発現に対する最大無作用量試験を実施した.復帰突然変異試験および染色体異常試験において,希少糖含有シロップは陰性であった.ラットを用いた単回投与試験においては,希少糖含有シロップの投与(15,000 mg/kg)に関連した変化は認められず,希少糖含有シロップのLD50は15,000 mg/kgを超える量であると結論づけられた.ヒトにおける緩下作用発現に対する最大無作用量は,男女とも0.9 g/kg体重(固形分)であると考えられた.
Bibliography:ZZ00009680
900358
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.56.211