ガラスビーズ粉砕法を用いたLC/MS/MSによる畜水産食品中のサルファ剤の分析

食品中に残留するサルファ剤25成分を高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC/MS/MS)により測定する一斉分析法を検討した.ガラスビーズ粉砕法により抽出を行い,抽出液をODSと塩基性アルミナを連結した固相抽出カラムに通過させる精製方法により,迅速な前処理が可能となった.食品への添加回収試験の結果,一部を除き平均回収率は70~120%,相対標準偏差は15%以下と良好であった.また,定量下限は0.0025~0.005 μg/gであり,食品中の妨害成分の影響を受けない迅速かつ高精度な試験法を確立することができた....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 49; no. 6; pp. 411 - 415
Main Authors 藤田, 瑞香, 田口, 修三, 尾花, 裕孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2008
日本食品衛生学会
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Summary:食品中に残留するサルファ剤25成分を高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC/MS/MS)により測定する一斉分析法を検討した.ガラスビーズ粉砕法により抽出を行い,抽出液をODSと塩基性アルミナを連結した固相抽出カラムに通過させる精製方法により,迅速な前処理が可能となった.食品への添加回収試験の結果,一部を除き平均回収率は70~120%,相対標準偏差は15%以下と良好であった.また,定量下限は0.0025~0.005 μg/gであり,食品中の妨害成分の影響を受けない迅速かつ高精度な試験法を確立することができた.
Bibliography:771687
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.49.411