透析を用いたチューインガム中のアスパルテーム,アセスルファムカリウムおよびスクラロースの分析

既存の透析法および直接抽出法を用いてチューインガム中の3種甘味料の定量値を比較したところ,透析法では直接抽出法に比べ,一部の製品でアスパルテームの定量値が顕著に低値であった.一方,直接抽出法はガムベースが器具に付着する点で操作が煩雑であった.そこで,ガムベースを透析チューブ内にとどめたまま抽出が完了可能な透析法の条件を変更し,定量値が改善可能か試みた.その結果,透析液に60%メタノールを用いて室温で24時間,または恒温振とう水槽中(50℃)で2時間透析する方法を開発した.本法は,3種甘味料のいずれも直接抽出法と同程度の良好な値を得ることが可能であった....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 60; no. 6; pp. 176 - 182
Main Authors 貞升, 友紀, 門間, 公夫, 佐々木, 隆宏, 牛山, 慶子, 田原, 正一, 坂牧, 成恵, 小林, 千種
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.12.2019
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.60.176

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Summary:既存の透析法および直接抽出法を用いてチューインガム中の3種甘味料の定量値を比較したところ,透析法では直接抽出法に比べ,一部の製品でアスパルテームの定量値が顕著に低値であった.一方,直接抽出法はガムベースが器具に付着する点で操作が煩雑であった.そこで,ガムベースを透析チューブ内にとどめたまま抽出が完了可能な透析法の条件を変更し,定量値が改善可能か試みた.その結果,透析液に60%メタノールを用いて室温で24時間,または恒温振とう水槽中(50℃)で2時間透析する方法を開発した.本法は,3種甘味料のいずれも直接抽出法と同程度の良好な値を得ることが可能であった.
Bibliography:ZZ00009680
930972
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.60.176