動物用医薬品等通知一斉試験法の加工食品への適用

加工食品の安全性を確保するため,由来および加工工程の異なる加工食品への一斉分析の適用を試み,検討した. 分析対象化合物は過去の違反事例や自社使用原料の調査情報などから検出の可能性が高い89化合物を選択した.LC/MS/MSを用い分析条件として幅広い極性の化合物に対応できるC18カラムを使用し,移動相として0.1%ギ酸水溶液と0.1%ギ酸含有アセトニトリルの組み合わせでグラジエント分析を行うことにより,良好なピーク形状とシグナル強度が得られた. 本法を用いて,牛・鶏・エビ・乳・イカの加工食品で添加回収試験を行ったところ,試料により差はあるものの89化合物中79~89化合物で回収率60~120%,...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 49; no. 6; pp. 416 - 421
Main Authors 戸澤, 孝大, 藤田, 光穂, 田村, 航, 米谷, 俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2008
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.49.416

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Summary:加工食品の安全性を確保するため,由来および加工工程の異なる加工食品への一斉分析の適用を試み,検討した. 分析対象化合物は過去の違反事例や自社使用原料の調査情報などから検出の可能性が高い89化合物を選択した.LC/MS/MSを用い分析条件として幅広い極性の化合物に対応できるC18カラムを使用し,移動相として0.1%ギ酸水溶液と0.1%ギ酸含有アセトニトリルの組み合わせでグラジエント分析を行うことにより,良好なピーク形状とシグナル強度が得られた. 本法を用いて,牛・鶏・エビ・乳・イカの加工食品で添加回収試験を行ったところ,試料により差はあるものの89化合物中79~89化合物で回収率60~120%,変動係数30%以下であり,加工食品のスクリーニング検査に適用可能であることが確認された.
Bibliography:ZZ00009680
771688
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.49.416