大阪府におけるヒスタミン検査事例について

平成27年度に当研究所で実施したヒスタミン検査事例を報告する.本年度は,食中毒対策を目的とした実態調査として市場流通品の検査と,有症事例の原因究明や再発防止を目的とした原因食品の検査を実施した.いずれの検査も固相抽出カートリッジカラムを用いた精製後,HPLC-FLによる誘導体化ヒスタミンの定量分析を実施した.その結果,市場流通品の一部および有症事例の検体からヒスタミンを検出した.ヒスタミンを検出した検体は,うるめいわし丸干し,さば,いわしのつみれであり,いずれも厚生労働省が公表する食中毒統計において,ヒスタミンによる食中毒の原因食品の上位に挙げられるものであった....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 58; no. 1; pp. 43 - 48
Main Authors 梶村, 計志, 昌山, 敦, 山口, 瑞香, 柿本, 葉, 粟津, 薫, 高取, 聡, 柿本, 幸子, 野村, 千枝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.02.2017
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.58.43

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Summary:平成27年度に当研究所で実施したヒスタミン検査事例を報告する.本年度は,食中毒対策を目的とした実態調査として市場流通品の検査と,有症事例の原因究明や再発防止を目的とした原因食品の検査を実施した.いずれの検査も固相抽出カートリッジカラムを用いた精製後,HPLC-FLによる誘導体化ヒスタミンの定量分析を実施した.その結果,市場流通品の一部および有症事例の検体からヒスタミンを検出した.ヒスタミンを検出した検体は,うるめいわし丸干し,さば,いわしのつみれであり,いずれも厚生労働省が公表する食中毒統計において,ヒスタミンによる食中毒の原因食品の上位に挙げられるものであった.
Bibliography:ZZ00009680
910691
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.58.43