HPLCによる食品中の9種保存料の一斉分析

食品中の保存料9種の分析法の検討を行った.固体食品はメタノールで抽出し,5 mmol/Lクエン酸緩衝液(pH 4.0)を加えてOasis HLBに負荷し,メタノール溶出液を安息香酸,ソルビン酸およびデヒドロ酢酸測定用試験溶液とした.さらに,メタノール溶出液の一部をBond Elut PSAに負荷し,その通過液をパラオキシ安息香酸エステル類測定用試験溶液とした.液体食品は5 mmol/Lクエン酸緩衝液を加えてOasis HLBに負荷し,以下同様に操作した.10種類の食品に各保存料を0.01および0.10g/kgとなるように添加したときの回収率は76.4∼107.4%,定量限界はそれぞれ0.005...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 48; no. 3; pp. 58 - 63
Main Authors 岸, 弘子, 山田, 利治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2007
日本食品衛生学会
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Summary:食品中の保存料9種の分析法の検討を行った.固体食品はメタノールで抽出し,5 mmol/Lクエン酸緩衝液(pH 4.0)を加えてOasis HLBに負荷し,メタノール溶出液を安息香酸,ソルビン酸およびデヒドロ酢酸測定用試験溶液とした.さらに,メタノール溶出液の一部をBond Elut PSAに負荷し,その通過液をパラオキシ安息香酸エステル類測定用試験溶液とした.液体食品は5 mmol/Lクエン酸緩衝液を加えてOasis HLBに負荷し,以下同様に操作した.10種類の食品に各保存料を0.01および0.10g/kgとなるように添加したときの回収率は76.4∼107.4%,定量限界はそれぞれ0.005 g/kgであった.
Bibliography:741758
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.48.58