食品中エリスリトール,マルチトール,ラクチトールおよびトレハロースのHPLC定量法ならびにLC-MS/MS確認法

HPLCおよびLC-MS/MSを用いた食品中のエリスリトール,マルチトール,ラクチトールおよびトレハロースの分析法を開発した.HPLC分析では,アミノ基結合型ポリマーカラムを用い,カラム温度を室温とすることで定量することが可能になった.LC-MS/MSでは,SRMモードにより定量・確認を行うことができた.また,試験溶液を1,000倍以上に希釈することで,試料由来のマトリックスによる影響を抑えられた.紅茶飲料,ゼリー,ラムネ菓子およびチョコレートを用いた添加回収試験の結果,回収率はいずれもHPLCで90%以上(CV≦6.1%),LC-MS/MSで94%以上(CV≦4.8%)であった.クッキーにつ...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 59; no. 3; pp. 99 - 105
Main Authors 貞升, 友紀, 門間, 公夫, 新藤, 哲也, 武森, 真由美, 植松, 洋子, 坂牧, 成恵, 小林, 千種
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2018
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.59.99

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Summary:HPLCおよびLC-MS/MSを用いた食品中のエリスリトール,マルチトール,ラクチトールおよびトレハロースの分析法を開発した.HPLC分析では,アミノ基結合型ポリマーカラムを用い,カラム温度を室温とすることで定量することが可能になった.LC-MS/MSでは,SRMモードにより定量・確認を行うことができた.また,試験溶液を1,000倍以上に希釈することで,試料由来のマトリックスによる影響を抑えられた.紅茶飲料,ゼリー,ラムネ菓子およびチョコレートを用いた添加回収試験の結果,回収率はいずれもHPLCで90%以上(CV≦6.1%),LC-MS/MSで94%以上(CV≦4.8%)であった.クッキーについては,まず水で抽出してからエタノールを加えることで,HPLCで回収率83%以上(CV≦4.1%),LC-MS/MSで回収率90%以上(CV≦3.0%)と良好な結果が得られた.
Bibliography:ZZ00009680
922077
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.59.99