GPCおよびグラファイトカーボンカラム精製を用いたGC-ECDによる農作物中残留農薬の多成分分析

効率の高いGC-ECDによる農作物中残留農薬の多成分分析法を検討した.著者らが農作物を対象にして実施した残留モニタリングデータ(1996~2001年度)などを参考にして63種類の農薬を選抜し,前報で対象としなかった37種類の農薬について検討を加えた.試料からアセトニトリル抽出後,GPCにおいて試料由来の色素が重なって溶出する農薬画分のみを選択的にグラファイトカーボンカラムに通過させる自動式精製に続いて,フロリジルミニカラム精製により2画分とし,デュアルカラムGC-ECDにより測定した.本法を市販農作物203検体に適用したところ,128検体から54種類の農薬(延べ316農薬)が検出された....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 4; pp. 212 - 217
Main Authors 上野, 英二, 大島, 晴美, 斎藤, 勲, 松本, 浩, 中澤, 裕之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.08.2004
日本食品衛生学会
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Summary:効率の高いGC-ECDによる農作物中残留農薬の多成分分析法を検討した.著者らが農作物を対象にして実施した残留モニタリングデータ(1996~2001年度)などを参考にして63種類の農薬を選抜し,前報で対象としなかった37種類の農薬について検討を加えた.試料からアセトニトリル抽出後,GPCにおいて試料由来の色素が重なって溶出する農薬画分のみを選択的にグラファイトカーボンカラムに通過させる自動式精製に続いて,フロリジルミニカラム精製により2画分とし,デュアルカラムGC-ECDにより測定した.本法を市販農作物203検体に適用したところ,128検体から54種類の農薬(延べ316農薬)が検出された.
Bibliography:ZZ00009680
701387
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.212