ラットにおけるD-プシコースの血糖値上昇抑制作用

希少糖類であるD-プシコースおよびプシコ希少糖 (D-フルクトースとD-プシコースの3:1混合物) の血糖値上昇抑制作用をラットを用いて検討した。6カ月齢 Wistar 系雄ラットにスクロース, マルトースあるいは可溶性澱粉2g/kgとともにD-プシコースまたはプシコ希少糖をそれぞれ0.2g/kg投与し, 投与後120分までの血糖値の経時変動を求めた。D-プシコースとプシコ希少糖はいずれもスクロースおよびマルトースによる血糖値上昇を有意に抑制したが, 可溶性澱粉を用いた場合には有意な血糖値上昇抑制効果はみられなかった。以上の結果から, D-プシコースおよびプシコ希少糖は血糖値上昇を抑制する機能...

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Published inNihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi Vol. 59; no. 2; pp. 119 - 121
Main Author 松尾, 達博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養・食糧学会 2006
日本栄養・食糧学会
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ISSN0287-3516
1883-2849
DOI10.4327/jsnfs.59.119

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Summary:希少糖類であるD-プシコースおよびプシコ希少糖 (D-フルクトースとD-プシコースの3:1混合物) の血糖値上昇抑制作用をラットを用いて検討した。6カ月齢 Wistar 系雄ラットにスクロース, マルトースあるいは可溶性澱粉2g/kgとともにD-プシコースまたはプシコ希少糖をそれぞれ0.2g/kg投与し, 投与後120分までの血糖値の経時変動を求めた。D-プシコースとプシコ希少糖はいずれもスクロースおよびマルトースによる血糖値上昇を有意に抑制したが, 可溶性澱粉を用いた場合には有意な血糖値上昇抑制効果はみられなかった。以上の結果から, D-プシコースおよびプシコ希少糖は血糖値上昇を抑制する機能陛単糖として有効である可能性が示唆された。
Bibliography:724289
ZZ00014795
ISSN:0287-3516
1883-2849
DOI:10.4327/jsnfs.59.119