アスパラガスの半促成長期どり栽培における光判別による擬葉内クロロフィルa含量の推定と地上部刈り込み時期の判定

分光測定による擬葉の変色を観測し,擬葉のChl. aを光学的にモニタリングすることで,アスパラガスの地上部刈り込み時期の指標を作成した.擬葉中に含まれるChl. a量を推定し,擬葉中のChl. aが残存した状態(1月刈り込み)で擬葉を刈り込むと,長期間に渡り安定な収量が得られた.一方,黄化の進んだ状態(3月刈り込み)で擬葉を刈り込むと,春芽出荷単価の高い時期に多くの収量が得られた.また,夏秋芽の収量は刈り込み時期で大きく変わらなかった.以上のことから,擬葉の変色を測定し,地上部を適切な時期に刈り込むことで,アスパラガスの安定な収量保証と収穫時期の操作を実現可能な光判別法を確立した....

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Published inShokubutsu kankyō kōgaku Vol. 29; no. 2; pp. 49 - 55
Main Authors 山口, 堅三, 木次, 早紀, 鈴木, 将司, 宮内, 俊幸, 奥田, 延幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Fukuoka 日本生物環境工学会 01.06.2017
Japan Science and Technology Agency
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Summary:分光測定による擬葉の変色を観測し,擬葉のChl. aを光学的にモニタリングすることで,アスパラガスの地上部刈り込み時期の指標を作成した.擬葉中に含まれるChl. a量を推定し,擬葉中のChl. aが残存した状態(1月刈り込み)で擬葉を刈り込むと,長期間に渡り安定な収量が得られた.一方,黄化の進んだ状態(3月刈り込み)で擬葉を刈り込むと,春芽出荷単価の高い時期に多くの収量が得られた.また,夏秋芽の収量は刈り込み時期で大きく変わらなかった.以上のことから,擬葉の変色を測定し,地上部を適切な時期に刈り込むことで,アスパラガスの安定な収量保証と収穫時期の操作を実現可能な光判別法を確立した.
Bibliography:ZZ20020518
911953
ISSN:1880-2028
1880-3563
DOI:10.2525/shita.29.49