農作物中140農薬のGC,GC/MSおよびLC/MS/MSを用いたスクリーニング法への適用性の検討

GC, GC/MSおよびLC/MS/MSを用いたスクリーニング法に対する農作物中140農薬の適用性について検討した.GC, GC/MS法で12農作物を対象として88農薬の0.1 μg/gにおける添加回収試験を行った結果,63農薬が50~150%の範囲にあった.74農薬をLC/MS/MSで測定した結果,67農薬の分析条件が設定できた.この農薬を対象として7農作物の0.1 μg/gにおける添加回収試験を行った結果,44農薬が50~150%の回収率を示した.LC/MS/MS測定時,イオン化阻害が4農薬,イオン化促進が1農薬(MCPA)で認められた.各農薬の検量線の相関係数はGC, GC/MSが0.9...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 47; no. 5; pp. 225 - 231
Main Authors 内川, 誠司, 廣瀬, 英昭, 井上, 智子, 鈴木, 荘介, 木村, 実加, 内田, 幸憲, 平原, 嘉親, 大谷, 昇二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.10.2006
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.47.225

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Summary:GC, GC/MSおよびLC/MS/MSを用いたスクリーニング法に対する農作物中140農薬の適用性について検討した.GC, GC/MS法で12農作物を対象として88農薬の0.1 μg/gにおける添加回収試験を行った結果,63農薬が50~150%の範囲にあった.74農薬をLC/MS/MSで測定した結果,67農薬の分析条件が設定できた.この農薬を対象として7農作物の0.1 μg/gにおける添加回収試験を行った結果,44農薬が50~150%の回収率を示した.LC/MS/MS測定時,イオン化阻害が4農薬,イオン化促進が1農薬(MCPA)で認められた.各農薬の検量線の相関係数はGC, GC/MSが0.990以上,LC/MS/MSが0.995以上得られ,良好な直線性が示された.140農薬中,107農薬がスクリーニングを目的とした一斉分析法への適用が可能となった.
Bibliography:ZZ00009680
732335
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.47.225