Helcococcus kunzii が分離された牛流産事例

2017年5月,流産胎子の肺からグラム陽性球菌が分離され,16S rRNA遺伝子解析によりHelcococcus kunzii と同定された.病理組織学的検査では化膿性気管支肺炎が認められ,分離菌と交差反応を確認した抗H. ovis 抗体を用いた免疫染色で陽性反応が認められたことから,H. kunzii が流産に関与していた可能性が示唆された.牛の流産胎子からH. kunzii が分離された事例は,今までに報告がないため,今後さらなる症例の蓄積や検討によりH. kunzii の牛への病原性を解明する必要がある....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 72; no. 11; pp. 686 - 690
Main Authors 藤園, 昭一郎, 楠本, 正博, 岡田, 大輔, 平島, 宜昌, 三角, 和華子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.11.2019
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma.72.686

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Summary:2017年5月,流産胎子の肺からグラム陽性球菌が分離され,16S rRNA遺伝子解析によりHelcococcus kunzii と同定された.病理組織学的検査では化膿性気管支肺炎が認められ,分離菌と交差反応を確認した抗H. ovis 抗体を用いた免疫染色で陽性反応が認められたことから,H. kunzii が流産に関与していた可能性が示唆された.牛の流産胎子からH. kunzii が分離された事例は,今までに報告がないため,今後さらなる症例の蓄積や検討によりH. kunzii の牛への病原性を解明する必要がある.
Bibliography:ZZ00014801
930779
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.72.686