ヘモグロビン結合アッセイの改良及び乳牛の分娩後における牛ハプトグロビン濃度推移
ハプトグロビン(Hp)測定法の一種であるヘモグロビン結合アッセイ(HBA)を改良し短時間で測定可能なHBA を開発した.本法は一元免疫拡散法と高い相関を示し,再現性も良好であった.健康牛の血中Hp濃度は分娩後3日目で最も高く,以後減少した.分娩後6週から16週における健康牛の血液(n=754)の中央値98μg/ml(平均値110μg/ml)であり,95パーセンタイル値は170μg/ml であった.健康な育成牛(n=41)では中央値88μg/ml(平均値91μg/ml)であった.また分娩直後に発症した急性乳房炎,胎盤停滞牛は健康牛よりもHpが高く,改良HBAによるHp測定は分娩後の乳牛における疾...
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Published in | Nippon Juishikai zasshi Vol. 65; no. 9; pp. 682 - 688 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本獣医師会
01.09.2012
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Subjects | |
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ISSN | 0446-6454 2186-0211 |
DOI | 10.12935/jvma.65.682 |
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Summary: | ハプトグロビン(Hp)測定法の一種であるヘモグロビン結合アッセイ(HBA)を改良し短時間で測定可能なHBA を開発した.本法は一元免疫拡散法と高い相関を示し,再現性も良好であった.健康牛の血中Hp濃度は分娩後3日目で最も高く,以後減少した.分娩後6週から16週における健康牛の血液(n=754)の中央値98μg/ml(平均値110μg/ml)であり,95パーセンタイル値は170μg/ml であった.健康な育成牛(n=41)では中央値88μg/ml(平均値91μg/ml)であった.また分娩直後に発症した急性乳房炎,胎盤停滞牛は健康牛よりもHpが高く,改良HBAによるHp測定は分娩後の乳牛における疾病診断の一助に有用と考えられた. |
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Bibliography: | ZZ00014801 833518 |
ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma.65.682 |