プレカラム誘導体化法を用いたHPLCによる食品中のスクラロースの分析

食品中の合成甘味料スクラロースのHPLCによる高感度分析法を開発した.すなわち,スクラロースをp-ニトロベンゾイルクロライド(PNBCl)を用いてUVラベル化することにより,高感度分析が可能となった.まず,試料を透析し,Bond Elut ENVカートリッジでクリーンアップを行った後,スクラロースをPNBClで誘導体化した.反応生成物は,Sep-Pak Silicaカートリッジに負荷して精製後,試験溶液とした.HPLCによる分離には,カラムにInertsil Ph-3,移動相にはアセトニトリル-水(73 : 27)を用い,UV 260 nmで測定した.試料からの添加回収率は 76.2% 以上で...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 43; no. 5; pp. 289 - 294
Main Authors 野尻, 宗子, 中里, 光男, 粕谷, 陽子, 高野, 伊知郎, 大石, 充男, 安田, 和男, 鈴木, 助治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2002
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:食品中の合成甘味料スクラロースのHPLCによる高感度分析法を開発した.すなわち,スクラロースをp-ニトロベンゾイルクロライド(PNBCl)を用いてUVラベル化することにより,高感度分析が可能となった.まず,試料を透析し,Bond Elut ENVカートリッジでクリーンアップを行った後,スクラロースをPNBClで誘導体化した.反応生成物は,Sep-Pak Silicaカートリッジに負荷して精製後,試験溶液とした.HPLCによる分離には,カラムにInertsil Ph-3,移動相にはアセトニトリル-水(73 : 27)を用い,UV 260 nmで測定した.試料からの添加回収率は 76.2% 以上であり,定量限界は0.005 g/kgであった.
Bibliography:ZZ00009680
660170
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.43.289