ミヤママタタビ(Actinidia kolomiktaMaxim.)新梢組織のin vitro培養における器官形成および植物体再生
ミヤママタタビ(Actinidia kolomidtaMaxim.)の栄養繁殖ならびに遺伝的な形質改良に役立つ培養系を確立するため,BW培地(Broad-leaved tree培地とWoody plant培地の各成分を1/2ずつ混合したもの)またはMiller培地を基本培地とし,CPPU(0,0.01,0.1,1μM) とIBA (0,0.01,0.1,1μM) とを組み合わせて添加した16種の培地を用いた. 新梢切片からのカルス形成は,CPPUおよびIBAの添加濃度が高くなるに従って促進された.BW培地を用いた場合には,シュート形成率はCPPUの添加濃度が0.1μM以上の区で100%になった...
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Published in | Engei Gakkai zasshi Vol. 65; no. 4; pp. 671 - 676 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
一般社団法人 園芸学会
1997
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Summary: | ミヤママタタビ(Actinidia kolomidtaMaxim.)の栄養繁殖ならびに遺伝的な形質改良に役立つ培養系を確立するため,BW培地(Broad-leaved tree培地とWoody plant培地の各成分を1/2ずつ混合したもの)またはMiller培地を基本培地とし,CPPU(0,0.01,0.1,1μM) とIBA (0,0.01,0.1,1μM) とを組み合わせて添加した16種の培地を用いた. 新梢切片からのカルス形成は,CPPUおよびIBAの添加濃度が高くなるに従って促進された.BW培地を用いた場合には,シュート形成率はCPPUの添加濃度が0.1μM以上の区で100%になったが,IBAの至適添加濃度は0.01μMであった.BW培地では,Miller培地よりシュート形成率が高く,外植片当たりシュート形成数が多かった. また,カルスの増殖には,NAA 1μMとBA 10μMとを組み合わせ添加したMiller培地が適していた.新梢節間部組織片の培養およびカルスの継代培養第1代においては,シュート形成率が100%になったが,カルスの継代培養第1代では多芽体を形成し,これから多数のシュートが形成されたので,培養体当たりのシュート形成数が多くなった. 培養体シュートを,Miller培地にBA(0および1μM)とNAA(0,0.1,1,10μM)とを組み合わせて添加した培地へ移植したところ,NAA 1μMを単独で添加した培地において発根率が100%になり,旺盛に生長する健全な幼植物が得られた.この幼植物を土とバーミキュライトを4:1の割合で混合した床土に移植すると,鉢上げ40日後には完全な苗木となった. |
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Bibliography: | 551095 ZZ00015006 |
ISSN: | 0013-7626 1880-358X |
DOI: | 10.2503/jjshs.65.671 |