クリンカアッシュと炭化物の基礎的性状および水質浄化機能の比較

本研究は, クリンカアッシュと炭化物の基礎的性状および水質浄化機能の比較を行ったものである.クリンカアッシュは洗浄前および洗浄後のECがいずれも炭化物に比べて小さく, 水中への電解質の溶出量は少ないものと判断された.次に, クリンカアッシュの原粉とその平均粒径0.5mm画分は泥水の濾過材料としての機能に優れており, 著しい濁度およびCODの低下が認められた.また, 無機態窒素および無機態りん濃度の測定結果から, クリンカアッシュは炭化物と比較してほぼ同等の水質浄化能力を有することが推定された.この場合, クリンカアッシュは炭化物とは異なり, りんの溶出は認められなかった....

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Published inNōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū Vol. 83; no. 5; pp. II_113 - II_120
Main Authors 近藤, 文義, 原口, 智和, 郡山, 益実
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 農業農村工学会 2015
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Summary:本研究は, クリンカアッシュと炭化物の基礎的性状および水質浄化機能の比較を行ったものである.クリンカアッシュは洗浄前および洗浄後のECがいずれも炭化物に比べて小さく, 水中への電解質の溶出量は少ないものと判断された.次に, クリンカアッシュの原粉とその平均粒径0.5mm画分は泥水の濾過材料としての機能に優れており, 著しい濁度およびCODの低下が認められた.また, 無機態窒素および無機態りん濃度の測定結果から, クリンカアッシュは炭化物と比較してほぼ同等の水質浄化能力を有することが推定された.この場合, クリンカアッシュは炭化物とは異なり, りんの溶出は認められなかった.
Bibliography:ZZ20032779
931294
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.83.II_113