評価板を用いたコンクリート開水路の粗度係数の推定

現地水路の粗度係数をレーザー変位計やデジタルカメラなどを用いて評価する既存の推定法は, 推定精度は高いものの, 一定の技術や経験を要すること, 湿潤および浸水状態の水路底版への適用が困難であることが利用上の課題として挙げられる.本研究では, 湿潤および浸水状態で容易かつ省力的に粗度係数を評価する粗度係数評価板を用いた推定手法を新たに提案し, その有効性を評価することを目的とする.自作した複数の評価板の中から, 骨材の露出条件の異なる4枚を選出し, 現地水路の粗度係数を評価した.評価板とレーザー変位計による粗度係数の差異は0.001であり, 側壁および底版を含めたコンクリート面に対し, 水分状態...

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Published inNōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū Vol. 85; no. 2; pp. II_97 - II_102
Main Authors 藤山, 宗, 伊藤, 夕樹, 長野, 浩一, 樽屋, 啓之, 中田, 達, 伊藤, 祐二, 籾井, 和朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 農業農村工学会 2017
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Summary:現地水路の粗度係数をレーザー変位計やデジタルカメラなどを用いて評価する既存の推定法は, 推定精度は高いものの, 一定の技術や経験を要すること, 湿潤および浸水状態の水路底版への適用が困難であることが利用上の課題として挙げられる.本研究では, 湿潤および浸水状態で容易かつ省力的に粗度係数を評価する粗度係数評価板を用いた推定手法を新たに提案し, その有効性を評価することを目的とする.自作した複数の評価板の中から, 骨材の露出条件の異なる4枚を選出し, 現地水路の粗度係数を評価した.評価板とレーザー変位計による粗度係数の差異は0.001であり, 側壁および底版を含めたコンクリート面に対し, 水分状態を問わず, 実務上精度よく評価できることがわかった.
Bibliography:932304
ZZ20032779
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.85.II_97