本ず被覆内の分光スペクトル特性と紫外線照射および除去が茶新芽の品質に及ぼす影響

被覆内の光環境を調査したところ,黒色化繊被覆内の透過光は太陽光に近いスペクトルを示し,紫外域光を透過しにくいよしずやわらで構成された本ず被覆内の透過光には紫外域光がほとんど含まれていなかった。次に,紫外線の照射や除去が茶新芽の葉厚と品質関連成分に及ぼす影響を調査したところ,紫外線を除去することにより葉が薄くなり,遊離アミノ酸やMMSC,カフェインの含有量が増加することを確認した。以上の結果から,被覆茶の品質は紫外域光の多寡に左右され,被覆内の透過光に紫外域光をほとんど含まないことが,本ず被覆茶の品質の高さに寄与していると推察された。...

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Published inChagyō kenkyū hōkoku Vol. 2013; no. 116; pp. 116_1 - 116_13
Main Authors 神田, 真帆, 木村, 泰子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本茶業学会 01.12.2013
日本茶業技術協会
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ISSN0366-6190
1883-941X
DOI10.5979/cha.2013.116_1

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Summary:被覆内の光環境を調査したところ,黒色化繊被覆内の透過光は太陽光に近いスペクトルを示し,紫外域光を透過しにくいよしずやわらで構成された本ず被覆内の透過光には紫外域光がほとんど含まれていなかった。次に,紫外線の照射や除去が茶新芽の葉厚と品質関連成分に及ぼす影響を調査したところ,紫外線を除去することにより葉が薄くなり,遊離アミノ酸やMMSC,カフェインの含有量が増加することを確認した。以上の結果から,被覆茶の品質は紫外域光の多寡に左右され,被覆内の透過光に紫外域光をほとんど含まないことが,本ず被覆茶の品質の高さに寄与していると推察された。
Bibliography:ZZ00016154
870623
ISSN:0366-6190
1883-941X
DOI:10.5979/cha.2013.116_1