「地産地消」における新たな取り組み 地元のおいしい野菜を病院給食に

伊勢原協同病院では,患者さんが安心して食べられる給食を提供することを目的に,地元野菜の積極的導入を「地産地消」の一環として平成17年1月から開始した。JA病院として「地産地消」に取り組むということは,自給率向上に寄与し地域とよりよい関係を作っていくために,大変重要なことと考えている。「地産地消」の利点として,生産者の顔が見える事により,食品の安心・安全につながることがあげられる。  現在,JAいせはら野菜部会の部会員10人により,病院への野菜の納入が行なわれている。当初は,生産者が作付け計画の中で作ったものを病院に出荷していたが,次第に病院が必要とする野菜を考慮した生産に変わってきた。最近では...

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Published inNihon Nōson Igakkai zasshi Vol. 59; no. 4; pp. 500 - 503
Main Authors 柳田, 奈央子, 杵淵, 香純, 佐藤, 作喜子, 石井, 洋子, 菅沼, 徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 30.11.2010
日本農村医学会
Subjects
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.59.500

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Summary:伊勢原協同病院では,患者さんが安心して食べられる給食を提供することを目的に,地元野菜の積極的導入を「地産地消」の一環として平成17年1月から開始した。JA病院として「地産地消」に取り組むということは,自給率向上に寄与し地域とよりよい関係を作っていくために,大変重要なことと考えている。「地産地消」の利点として,生産者の顔が見える事により,食品の安心・安全につながることがあげられる。  現在,JAいせはら野菜部会の部会員10人により,病院への野菜の納入が行なわれている。当初は,生産者が作付け計画の中で作ったものを病院に出荷していたが,次第に病院が必要とする野菜を考慮した生産に変わってきた。最近では,金額ベースで野菜全体の約30%が地場野菜で占められるようになった。一方,現在の生産者の平均年齢が56歳であり,今後も継続的に続けるためには,新たな方策を考えなければならない時期にきている。生産者グループを現時点で増やすことは難しいが,現在のメンバーが作っていない品目について,他の生産者にサブメンバー的な位置づけでの納品依頼を開始している。
Bibliography:812347
ZZ00011651
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.59.500