牛における悪性中皮腫と卵巣顆粒膜細胞腫の重複例

黒毛和種牛 (3歳, 雌) の胸壁と卵巣に重複腫瘍がみられ, 悪性中皮腫と卵巣顆粒膜細胞腫の重複例と診断された. 左右胸壁の腫瘍は多数の灰白色腫瘤で, 立方状の腫瘍細胞は免疫組織化学的にサイトケラチン陽性, ビメンチンとCEAは陰性であったが, 培養された類上皮細胞はビメンチン陽性を示した. 卵巣腫瘍は胞巣状で, 腫瘍細胞は充実性に増殖し, ビメンチン陽性で, サイトケラチンとCEAは陰性であった....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 50; no. 11; pp. 667 - 670
Main Authors 熊元, 一徳, 溝辺, 牧男, 瀬口, 林, 内田, 和幸, 山口, 良二, 立山, 晉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.11.1997
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Summary:黒毛和種牛 (3歳, 雌) の胸壁と卵巣に重複腫瘍がみられ, 悪性中皮腫と卵巣顆粒膜細胞腫の重複例と診断された. 左右胸壁の腫瘍は多数の灰白色腫瘤で, 立方状の腫瘍細胞は免疫組織化学的にサイトケラチン陽性, ビメンチンとCEAは陰性であったが, 培養された類上皮細胞はビメンチン陽性を示した. 卵巣腫瘍は胞巣状で, 腫瘍細胞は充実性に増殖し, ビメンチン陽性で, サイトケラチンとCEAは陰性であった.
Bibliography:ZZ00014801
562517
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.50.667