MTT比色定量法を用いた犬リンパ球の幼若化反応

MTT比色定量法を用いて犬のリンパ球幼若化反応を評価するため基礎的実験を行った.健康犬から採取したリンパ球をマイトジェン (PHAAまたはCon A) と96穴のマイクロプレートで96時間培養し, これにMTT試薬を加えて0.04N塩酸加イソプロパノールで発色させ, マイクロプレートリーダーを用いて吸光度を測定し, 計算式からSI値 (stimulation index) を算出した.培養条件は細胞数が3×105/ml, マイトジェン濃度はPHAが2μg/ml, Con Aは5.0μg/ml, 培養時間は96時間が至適条件であった.本法を用いた健康犬14頭のPHAとCon Aを用いた平均SI値...

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 46; no. 3; pp. 241 - 245
Main Authors 白幡, 敏一, 石川, 濶, 森, 一也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 01.03.1993
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.46.241

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Summary:MTT比色定量法を用いて犬のリンパ球幼若化反応を評価するため基礎的実験を行った.健康犬から採取したリンパ球をマイトジェン (PHAAまたはCon A) と96穴のマイクロプレートで96時間培養し, これにMTT試薬を加えて0.04N塩酸加イソプロパノールで発色させ, マイクロプレートリーダーを用いて吸光度を測定し, 計算式からSI値 (stimulation index) を算出した.培養条件は細胞数が3×105/ml, マイトジェン濃度はPHAが2μg/ml, Con Aは5.0μg/ml, 培養時間は96時間が至適条件であった.本法を用いた健康犬14頭のPHAとCon Aを用いた平均SI値はそれぞれ183±130および131±82であった.次にプレドニゾロン投与によるリンパ球幼若化能の変動を3頭の健康犬で検討したところPHA群およびCon A群ともに投与後3日目でSI値の著明な減少傾向が認められた.
Bibliography:ZZ00014801
500715
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.46.241