脾臓原発リンパ腫の猫の1例

元気食欲の低下を主訴に来院した11歳雄の雑種猫に脾腫および汎血球減少症を認めた. プレドニゾロンによる治療に反応がみられなかったため脾摘術を行ったところ, 汎血球減少症の改善が認められた. 摘出した脾臓は病理組織学的検査ならびに組織化学的検査よりB細胞性リンパ腫と診断された. 本症例はリンパ節に異常がみられなかったことから, 脾臓原発リンパ腫と診断した, 臨床経過から, 本症と汎血球減少症の関連性が示唆された....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 61; no. 4; pp. 306 - 309
Main Authors 三島, 浩享, 酒井, 洋樹, 小川, 高
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.04.2008
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Summary:元気食欲の低下を主訴に来院した11歳雄の雑種猫に脾腫および汎血球減少症を認めた. プレドニゾロンによる治療に反応がみられなかったため脾摘術を行ったところ, 汎血球減少症の改善が認められた. 摘出した脾臓は病理組織学的検査ならびに組織化学的検査よりB細胞性リンパ腫と診断された. 本症例はリンパ節に異常がみられなかったことから, 脾臓原発リンパ腫と診断した, 臨床経過から, 本症と汎血球減少症の関連性が示唆された.
Bibliography:ZZ00014801
761691
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.61.306