下顎骨の軟骨肉腫に下顎骨切除を実施したウサギの1例

4歳2カ月齢, 雄の雑種ウサギが右側下顎部の口腔内腫瘤を主訴に来院した. 切除した腫瘤を検査したところ軟骨肉腫と診断された. 切除17日後に腫瘍の再発を認めたため, 腫瘍を含めた下顎骨部分摘出術を実施した. 術後経過は順調であったが, 術後57日目に腫瘍の再々発を確認し, 再発腫瘍と残った右側下顎骨近位部を摘出した. しかし, 3回目の手術63日後に呼吸困難となったため安楽死とした. 剖検により, 腫瘍の肺転移と気管切開部位の膿瘍形成が確認された....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 60; no. 7; pp. 515 - 518
Main Authors 小川, 博之, 三輪, 恭嗣, 西村, 亮平, 中山, 裕之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.07.2007
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.60.515

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Summary:4歳2カ月齢, 雄の雑種ウサギが右側下顎部の口腔内腫瘤を主訴に来院した. 切除した腫瘤を検査したところ軟骨肉腫と診断された. 切除17日後に腫瘍の再発を認めたため, 腫瘍を含めた下顎骨部分摘出術を実施した. 術後経過は順調であったが, 術後57日目に腫瘍の再々発を確認し, 再発腫瘍と残った右側下顎骨近位部を摘出した. しかし, 3回目の手術63日後に呼吸困難となったため安楽死とした. 剖検により, 腫瘍の肺転移と気管切開部位の膿瘍形成が確認された.
Bibliography:742249
ZZ00014801
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.60.515