血中尿素窒素の簡易測定技術実用化試験と乳牛の栄養評価への応用

• Published in: Nippon Juishikai zasshi Vol. 29; no. 3; pp. 129 - 132
• Main Authors: 渡辺, 文男, 丸山, 国美, 倉林, 義和, 折原, 竜夫
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本獣医師会 01.03.1976
• ISSN: 0446-6454; 2186-0211
• DOI: 10.12935/jvma1951.29.129

乳牛の栄養状態の評価をねらいとして, 簡易迅速な Azostix法による血中尿素窒素測定技術実用化試験を行 ない, 次のような知見を得た. 1. Azostix法は噴射びん洗浄後直ちに判定するを原則とし, その判定に際しては多少の個人差があるが実用上支障はない. 2. ヘパリン添加4℃24時間全血保存は応用上可能と思われた. 3. Azostix法はDiacetylmonoximc法より多少高値, Unigraph法より多少低値を示したが, Azostix法とUnigraph法とはほぼ平行した成績を示し, Azostix法のほうが省力的であり推奨できる. 4. Azostix法は野外において, 乳牛の栄養状態評価に適し, 飼養法改善指導技術の中に容易に取り入れていくことができるものと思われた. 終わりにのぞみ種々ご助言いただいた埼玉県畜産試験場野本場長に謝意を表します.